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ジッポーの歴史

1930年代

ジッポーの歴史は1930年代初頭のペンシルベニア州ブラッドフォードにある「ブラッドフォード・カントリークラブ」からはじまります。ジョージ・G・ブレイズデルはそこで、使いづらいオーストリア製のライターに四苦八苦している友人を目にします。そのライターは風防があり風に強いものの、使うには両手が必要で、非効率でデザインも良くないものでした。

1932年の暮れに彼はオーストリア製のライターを改良しました。ケースを作り変え、フタに蝶番を取り付けることによって、片手で簡単に操作できる魅力的なライターとなりました。当時使われ始めた「ジッパー(zipper)」という言葉の響きが気に入っていた彼は、そのライターを「Zippo」と名付けました。

そうして作られた新しいライターは当時1ドル95セントで販売され、無制限の機能保障のポリシー、"-It works or we fix it free-"により支えられました。ジッポーライターの特許申請は1934年に出願され、1936年に許諾されました。

1930年代中ごろに、ブラッドフォードにある自動車用オイルメーカー、ケンドール社より500個のライターの注文を受けました。このライターは最初の企業販促用として作られたジッポーライターとされ、コレクターに非常に人気があります。

1940年代

1941年にアメリカが第二次世界大戦に参戦するとすぐに、ジッポー社は一般用のライター生産を中止し、全てを軍に向けてブラッククラックル仕上げのスチール製のジッポライターの生産へ切り替えました。何百万人というアメリカ軍人がそのライターを戦場へ持っていったという事実は、アメリカの象徴としてのジッポーの地位を確立する重大な出来事となりました。また軍事市場へ向けて全てのライターを供給したことで、ジッポー社が財政的にも健全な企業へと成長することができました。

戦争が終わりを迎えると、ジッポー社は以前のように一般に向けてのライターの生産を再開しました。またこのころ、最初のジッポーカーが誕生しました。

1950年代

1950年にジッポー社の第二の特許番号が許諾されました。デザインが改善され、今日のものとほぼ同じジッポーライターとなりました。

1950年代半ばの初め、ジッポライターの底に製造年月が刻み込まれました。当初の目的は品質管理の為のものでしたが、そのコードはコレクターにとっても貴重なものとなりました。

1956年にスリムライターを売り出しました。ほっそりとした小さいジッポーライターは女性向けを狙ったデザインだったのですが、男性にも人気があるモデルとなりました。

1960年代

1960年代に、コンサート会場において演奏者への賞賛として、ジッポーの炎を掲げ始めました。その仕草は後に “ジッポームーブメント”と称されました。

1962年に、ジッポー社はライター以外の商品を製造しました。 スチール製のポケットサイズの巻尺に始まり、キーホルダー、ゴルフに使うグリーンキーパー、ペン、ポケットフラッシュライトといった商品が販売されました。

1970年代

創業者のジョージ・G・ブレイデルは1978年10月3日に他界しました。彼の死後、娘のハリエット・ウィックとサラ・ドーンがビジネスを受け継ぎました。

このころ、ジッポー社は海外市場へとビジネスを広げていきました。

1980年代

1980年代、ジッポー社はブレイデル家の6人によって運営されました。

1990年代

1993年に、ジッポー社は同じブラッドフォードにあるナイフメーカー、ケース社を傘下におさめました。ケース社は、伝統的な折りたたみ式の小型ナイフやスポーツ用ナイフ、限定商品の記念品や収集品に至るまで、高品質な手作りのナイフを製造しています。

1997年にジッポー・ケースミュージアムがオープンしました。

2000年代

2002年の秋、ジッポー社はアメリカ国内において、ジッポライターの形に対して図形商標登録を行いました。偽造ライターからブランドを守るための画期的な出来事でした。

2010年代

2012年、ジッポー社は80周年を迎えると共に、ジッポライターの生産は5億個を超えました。

また2012年に、ジッポ・ケースミュージアムが近代的な建物に建て替えられました。

現在

今日では、ブレイデルの孫であるジョージ・B・デュークがオーナーとなり、ジッポー社取締役会の議長を務めています。社長・CEOはマーク・パープです。

ジッポー社はライターのみならず、様々な製品を企画・販売しています。

世界中にはたくさんのジッポーコレクターがいます。 世界中のジッポーコレクタークラブは、情報や経験を深めるために会合し、イベントを行ったりもしています。

世界中の企業は、広告や販売促進の手段として、ジッポライターを使います。 そうして作られたライターは、コレクターの間では人気が高いモデルです。

ジッポーライターは、舞台、映画、テレビ、音楽といった様々な作品に取り上げられています。構想を前へ進めるため、そして登場人物の個性を写し出すため、また、時間を生き生きと演出するための道具として使われ、登場人物のキーアイテムとして活躍してきました。 ジッポライターを開ける時の"カチッ"という有名な音は歌においてサンプリングされ、ライター自体はアルバムのカバーやロック歌手の皮膚の入れ墨模様として描かれました。

ほとんどの商品が単に使い捨て用品として、あるいは限られた保証で入手できますが、ジッポライターは依然として名高い生涯保証に支えられています。創業以来、ジッポライターの使用年数やコンディションにかかわらず、ジッポライターの機能面での修理に対し1セントすら費やした者はいません。 ジッポライターはアメリカ文化に根付いており、ライターの耐久性と信頼度は世界的なシンボルでもあります。